8月16日、かねてより見学したかった「大出雲展」に行った。京都国立博物館は、平日なのに予想外の入場者でにぎわっていた。古事記成立1300年の今年、古事記の中で異例の扱いを受けた「出雲」。多くの謎を秘めて、その研究の進展が期待される。
その強大な実力と勢力について、今日の最新の事情と、これまでの出土品の展示、説明が綿密になされ見学者はどう思ったか。スサノオ、大国主の行動を詳しく記述」した「出雲風土記」が出品されていたが、実物をみるとワクワクする。
これまで、神話の世界ととらえられていた、古代出雲地方であるが、荒神谷遺跡、賀茂岩倉遺跡の驚異的な出土品は、多くの古代史研究者を震撼させたのである。さらに追い打ちをかけるように、出雲大社敷地内より巨大な建造物の柱が発見され、出雲大社神殿が巨大な高さであったことが、推測される。
私は、かねてより、大和中心の古代史研究に疑問を投じてきました。出雲勢力は東北までおよんでいたとおもう。さらに、天皇家より以前に近畿地方にも勢力を広げていたか?
古代史の醍醐味は謎解きです。勝手な解釈でなく、膨大な資料の研究や積み重ねの中から真実が見えてくる。
なぜ全国の神々は10月に出雲に集まったのか。なぜ弥生時代の日本一レベルの遺跡、出土品がでるのか。出雲研究の進歩的は研究者(変な表現であるが)はこの地方には、間違いなく、まだまだ大遺跡が眠っていると断言している。
研究は続く・・・。